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サブスクリプションとは?

最近よく耳にするサブスクリプションですが、「定額制との違いってなに?」「サブスクリプションてお得なの?」と疑問に思っている方も多いと思います。

そこで、数々のサブスクリプションサービスを実際に使いレビューしているサブスクスタイル編集部・石水が、サブスクリプションについて詳しく解説します。

サブスクリプションのメリットやデメリット、賢い使い方がきっとおわかりいただけると思います!

サブスクリプションとは?

2019年の新語・流行語大賞にもノミネートされ、今や多くの人が耳にしたことがる「サブスクリプション(通称:サブスク)」ですが、「これまでの定額制となにが違うの?」と思っている方も少なくないと思います。

『Subscription』という言葉自体は昔から存在し、雑誌の『定期購読・予約購読』を意味していましたが、最近は雑誌以外にも使用されています。

サブスクリプションを一言で定義するとしたら以下のように言えます。

サブスクリプションの定義

定期的に定額を支払うことでサービスの利用権が得られるサービス

サブスクリプションの対価は『モノ』ではなく『コト』

これまで私たちは、映画を自宅で見るならDVDを買い、音楽を聴くならCDを買いました。

他にも家電や家具、洋服、車、住宅、などなど、手に入れには『モノ』を買う必要がありました。

しかし、私たちが欲しいものはDVDやCDといった『モノ』ではなく、中に収められている映像や音楽です。

家電、例えば洗濯機であれば、あの大きくて白い箱型の物体が欲しいわけではなく、汚れた衣服がキレイになり、手洗いよりも楽で時短に繋がる機能が欲しいのです。

筆者も多くのサブスクリプション・サービスを利用し、強く実感しています。

例えば、筆者は2歳と5歳の子供がいますが、知育玩具(おもちゃ)のサブスクリプション・サービスを利用しています。

知育玩具のレンタル・サービスは昔からありましたが、それらのサービスとサブスクリプション・サービスの決定的な違いが、『おもちゃを選ぶのはユーザーではなく、子供の知育の専門知識をもったプロフェッショナル』という点です。

ユーザーは予め事業者からのアンケートで要望(子供の興味・関心など)を伝えます。すると定期的に、子供の年齢(月齢)や興味にマッチした知育玩具が届きます。

子供は創造性などを伸ばすことが出来て、親は楽しく遊び成長する我が子の姿を見ることが出来ます。支払った料金の対価が知育玩具という『モノ』ではないのです。

このように市場ニーズは『モノ』から『コト』へ変わってきています。

サブスクリプションと定額制の違い

『サブスクリプション=定額制』と思われている方も多いと思います。

事業者にも単なる定額制サービスをサブスクリプションと定義しているところも多いように感じます。

別に細かいことを言うつもりもありませんが、『サブスクリプション』と『定額制』の決定的な違いはコレだ!と思っていることが一つあります。それは、

そのサービスにビッグデータやAIを活用した提案機能があるかどうか?

という点です。

例えば動画配信(VOD)サービスであれば、視聴履歴やマイリストに登録している作品の傾向といったデータを元におすすめ作品を提案してくれますし、ファッションのサブスクリプションであれば、年齢や体型、自分の好みなどに合わせてプロのコーディネーターが服装をセレクトしてくれます。

このような提案機能によって、今までなら絶対見てなかったような作品や、これまでは躊躇していたコーディネートとの新しい出会いが生まれます。

従来の定額制サービスとの一番の違いはココだと思います。

なぜ今サブスクリプションが話題になるのか?

市場ニーズが『モノ』から『コト』に変化していること以外にも、サブスクリプションが話題になる理由はあります。

消費者の価値観が変わってきた

最近は『ミニマリスト(必要最小限のモノしか持たない人)』も増え、自宅すら持たない人もいます。

そのような人にとってサブスクリプションは最適なサービスです。必要なサービスだけを契約し、不要になったら解約する。モノを持たないので身軽です。

「所有」から「利用」への価値観の変化

少し前までは車、ブランドバッグ、高級腕時計など『所有することがステータス』という価値観もありましたが、最近ではその価値観自体が時代遅れになりつつあります。

さらに、高級車もブランドバッグも腕時計もサブスクリプションで利用することができるようになり、今後ますます「所有」することのステータスは低下していくでしょう。

サブスクリプションのメリット・デメリット

サブスクリプションのメリットとデメリットを、ユーザーと事業者それぞれの視点でご紹介します。

ユーザー視点でのメリット

導入コストを抑え、お得に利用できる

まずはなんと言っても料金・コスパです。動画配信(VOD)や音楽配信のサービスは月額1,000円支払えば膨大な作品を観たり聴いたりすることが出来ます。

DVDやCDを購入していた頃と比べれば、毎月CDを1枚買うお金を払えば動画も音楽も無制限に楽しめるのは本当にお得です。

また、モノを買う必要がないので導入コスト・初期費用が0円で始められるサービスがほとんどです。

筆者は電動歯ブラシのサブスクも利用していますが、料金は月1本のブラシ代だけの308円だけ!電動歯ブラシ本体は無料です。これまでは定期的に電動歯ブラシを買い替えていましたが、故障した場合は無料で新品と交換してくれるので、ブラシ代以外は費用が一切かかりません。

新しい分野との出会いがあり、新規開拓が容易

例えば動画配信(VOD)や音楽配信であれば、DVDもCDも買う必要がありません。試しに観たり聴いたりして自分の好みでなければ別の作品を捜せば良いだけ。

さらに、視聴履歴やマイリストの傾向からサービスがおすすめしてくれるマッチングの精度も怖くなるくらい高い!

昔はCDのジャケ買いもよくしていましたが(それはそれで楽しかったですが)、サブスクリプションを使うようになってからは自分の好みにあった映画やドラマ・ミュージシャンや音楽のジャンルの発掘が捗るようになりました。本当に趣味が充実しています。

動画や音楽以外にも、ファッションや知育玩具などサービス事業者のプロがコーディネートしてくれるサービスも多くあり、自分でセレクトする手間がいらずにマッチしたサービスが利用できるようになりました。

モノが増えないから断捨離も不要でエコ

筆者は5歳と2歳の子供がいますが、子供服やら家具やらおもちゃやら、買ってもすぐ使わなくなるモノがどんどん増えてしまいます。さらに辛いのが、お店ではすごく楽しそうに遊んでいたから買ったおもちゃが家では全然遊ばなかったり・・・。

最近は『断捨離』という言葉をよく耳にしますが、あれってつまりは『まだ機能は保っているけど捨てる』ことですよね。自分は貧乏性なのでとても抵抗があります!服なら破れて着られなくなるまで、家電なら壊れて使えなくなるまで使いたい派です。

しかし、それだとあまりにも流行遅れな服を着るハメになったり、省エネ機能がないために無駄に電気代がかさむハメになったりします。

サブスクリプションならば常に最新のモノが使えて、なおかつ使わなくなったら解約して返せばOKです。

ユーザー視点でのデメリット

使い方によってはお金の無駄遣いになることがある

サブスクリプションはお得になることが多いですが、以下のような使い方をするとお金の無駄遣いになる場合があります。

サブスクで損をするケース

  • モノのサービスを長期間利用する
  • サービスをあまり利用しない

例えば、買えば30万円するモノを月1万円の定額で利用したとします。もし30ケ月使い続けたら「買った方が良かった」となります。

サブスクリプションでは基本的にモノが手元に残りません。高額な商品や耐久性に優れた長く使えるモノであれば、サブスクリプションは『お試し』感覚で使い、良ければ購入してしまった方が良い場合があります。

また、サブスクリプションは定額が定期的に自動で決済されますので、サービスを利用しなと無駄になってしまいます。

動画配信(VOD)は月1,000円程度ですが、月に映画を1本しか観ないというならDVDをレンタルした方が安く済みます。

サービス提供企業視点でのメリット

安定した売り上げが見込める

事業者にとって最大のメリットは安定した売り上げが確保できるという点です。

その分事業者はサービスに投資がしやすくなり、サービスの質を向上させることでユーザーの満足度も高くなり、ユーザーと良い関係が長期間継続することが出来ます。

また、野菜などを宅配するサブスクリプションサービスの場合、顧客に届ける日がすでに決まっているので収穫したばかりの新鮮な野菜を届けるといったことも出来ます。

ユーザーとのコミュニケーションが多く顧客を深く理解できる

例えばファッションのサブスクリプションであれば、ユーザーがどんなファッションを好んでいるかといった膨大なデータを集めることが出来ます。

それによってサービスの質を向上させることが可能となり、解約率の低下にもつなげることができます。

新規ユーザーの獲得がしやすい

ユーザーにとって導入コストが抑えられるということは、事業者にとっては新規顧客を獲得しやすくなるということです。

サービス提供企業視点でのデメリット

需要が急激に増加しても対応できない

顕著なのが野菜宅配のサブスクリプションです。緊急事態宣言の外出自粛によりおウチ時間が増え、急激に新規申し込みが増加したのですが、生産体制をすぐに整えることが出来ず、新規申し込み受付を中止したサービスもありました。

動画や音楽などのデジタル配信サービスは比較的対応しやすい分野だと思いますが、ファッションやおもちゃなど、急に在庫を増やすことが難しいサービスなど対応が難しいケースもあるようです。

利益を得るまでに長期の時間が必要

導入費用が安く定額料金も安いため、利益が出せるようになるには多くのユーザーを獲得する必要があります。そのため資金的な体力のある企業でなければ難しいビジネスモデルかもしれません。

常にサービスの改善をし続ける必要がある

買ってもらって終わりのサービスではないため、ユーザーに解約されないように満足し続けてもらうにはサービスの改善が必要です。それには当然コストもかかります。

サブスクリプションサービスの一例を紹介

動画配信(VOD)

NETFLIXやAmazonプライムビデオ、U-NEXTなど多くのサービスが存在しています。

サービス内容は各社で少し行っていて、大きく3つに分類できます。

動画配信サービス3つの分類

  1. 定額制で全ての動画が見放題で視聴できる…NETFLIXなど
  2. 定額で一定のポイントが付与され、ユーザーはそのポイントを使って動画が視聴できる…music.jpなど
  3. 定額で見放題となり、さらにポイントも付与されて最新作の視聴や電子書籍の購入にも使える…U-NEXT、FODプレミアムなど

サービスによって「海外ドラマの配信数が多い」「韓国ドラマの配信数が多い」「アニメ専門」など個性があるので、好みにあったサービスを選ぶと良いでしょう。

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ファッション

定額料金を支払うことで、毎月新しい洋服が届くサービスです。

スマホで自分の好みを伝えることで、専属のコーディネーターが洋服をコーディネートしてくれるサービスもあります。

各社ともいくつかのプランを用意しており、月に1回だけ届くプランから何度でも交換できるプランなどがあります。

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知育玩具(おもちゃ)

定額料金を支払うことで、子供の年齢(月齢)に合った知育玩具が定期的に届くサービスです。

買えば1万円以上もするようなおもちゃを月3,000円~4,000円程度で遊ぶことが出来ます。

お届け周期は隔月(2ケ月に1回)のサービスがほとんどです。兄弟プランもあります。

おもちゃを壊したり汚したりした場合も弁償不要のサービスが多く、安心して利用できます。

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スムージー

定額制で毎月スムージーを自宅に届けてくれるサービスです。

送られてきたカット済みの冷凍野菜・果物をミキサーで調理して飲むタイプや、手軽な粉末タイプのサービスなどがあります。

ユーザー1人1人の食生活や体の悩みに合わせたスムージーを提案してくれるサービスもあります。

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電動歯ブラシ

定額料金を支払うことで定期的に変え歯ブラシを届けてくれるサービスです。

電動歯ブラシ本体が無料でもらえるサービスもありますので、電動歯ブラシ本体の購入費用を使うことなく今すぐ電動歯ブラシを使い始めることが出来ます。

ブラウンやフィリップスといった有名ブランドの替えブラシと比べて価格が安く、また定期的に送られてくるので交換するタイミングを逃すこともありません。

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2021年5月10日

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